コスモ石油エコカード基金は、コスモ・ザ・カード・オーパス「エコ」、コスモ・ザ・カード・ハウス「エコ」のお客様から毎年お預かりする500円とコスモ石油グループからの寄付金を、環境保全活動を行うNPOなどに寄付することで、その活動をサポートしています。

※〆切ました※新規プロジェクトを公募します(2010/12/09)

※2011年1月28日(金曜日)をもって受付を終了しました。ご応募ありがとうございました。※

 2002年4月に「地球のために何かをしたい」というお客様の思いを実現するためにスタートした地球環境貢献活動「ずっと地球で暮らそう。」プロジェクトは、2010年度で9年目を迎えました。
コスモ石油エコカード基金では、「国内外の環境修復と保全」および「次世代の育成」をテーマに持続可能な社会の実現をめざし、現在11のプロジェクトへ支援しておりますが、新たにプロジェクトに参加する団体を公募いたします。

詳細は、コスモ石油ホームページ環境活動ページ( http://www.cosmo-oil.co.jp/kankyo/ )をご覧ください。

皆さまのご応募お待ちしております。

エコプロダクツ2010 コスモ石油ブース スペシャルステージプログラムスケジュール

12月9日(木)〜11日(土)の3日間開催されるエコプロダクツ2010にコスモ石油ブースのスペシャルステージプログラムのスケジュールが決まりました!

≪スペシャルステージプログラム(予定)≫

エコカード基金のプロジェクトパートナーなどをお招きして講演会を開催します。
ぜひご来場ください。

また、ステージプログラムの講演ステージ前には、30席ほど椅子を用意しております。
このいすは、コスモ石油が展開する「『コスモの森』里山保全活動」の活動場所の一つである奈良県吉野郡東吉野村の間伐材を利用しています。ご来場の際には、ぜひ東吉野村の椅子に触れて座って、ステージプログラムをお楽しみください。

なお、当日の進行状況により、ステージ開始・終了時間が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

■シルクロード緑化プロジェクト(NPO2050 北谷代表)
 
日時:12月9日(木) 11:20〜11:40/12:40〜13:00
内容:北谷代表のプレゼンテーションを中心に、現地の様子やプロジェクトの現状についてお話しいただきます。

■内モンゴル緑化プロジェクト(内モンゴル緑化の会 神谷事務局長)

日時:12月9日(木) 14:25〜14:45/15:45〜16:05
内容:内モンゴル緑化の会神谷事務局長と内モンゴル自治区出身のボリジギン・セルゲレンさんとのトークセッションでプロジェクトの内容・意義についてお話いただきます。

■野口健環境学校(白神山地マタギ 工藤氏)

日時:12月10日(金) 11:20〜11:40/13:00〜13:20
内容:白神山地の話や、今年の野口健環境学校に参加した環境メッセンジャーを交えてプロジェクトへの思いをお話していただきます。

■日本野鳥の会 主任研究員 安西氏

日時:12月10日(金) 14:00〜14:20/15:20〜15:40/16:40〜17:00
内容:「野鳥から学ぶ、持続可能な未来」

■種まき塾 (種まき塾 横市理事長)

日時:12月11日(土) 11:20〜11:40/12:40〜13:00
内容:種まき塾に込められた思い、コスモ石油エコカード基金とのパートナーシップについてお話していただきます。

■野口健環境学校(卒業生「環境メッセンジャー」)

日時:12月11日(土) 14:25〜14:45/15:45〜16:30
内容:今年開催した白神山地でのプログラムに参加した環境メッセンジャーから、参加した感想を自分たちの言葉で来場者へ伝えます。

 
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

「さとやま学校」支援 視察(2010/10/14)

コスモ石油エコカード基金では、さとやま学校(棚田・里山環境保全)の支援をしています。
身近な農業体験と農村の現場をつなぐ教育プログラムを学校教育の場に提供しています。

今回、2010年度支援の東京都江戸川区立東雲小学校の授業を2010年10月14日現地視察してきましたので、エコカード会員の皆さまにご報告いたします。 

2010年春先、学校の庭の片隅に小さな田んぼを作り、生徒で田植えをしました。
水の管理、草取り、等・・・生徒・先生そして、学校近くに在住のシニアボランティアの皆さんが、大切に育てた稲が収穫の時期を迎えました。


       稲の様子  
         大事に育てた稲!こがね色の穂が頭をたれています。


この日は、長野県飯綱町の農家 「畑田 添貴」さん、飯綱町役場 「荒井 和巳」さんが、稲刈り指導に来校されていました。

東雲小学校の生徒は、稲刈りが初めての子ども達ばかりで通常の授業とは目の輝きが違うと先生もおっしゃるほど全員が夢中に稲刈り体験をしていました。

       稲刈りの様子
             各自一人一人が、稲刈りを体験している様子

「稲刈りは、力がいるんだぁ〜!」と、稲刈り体験した子どもが、ビックリした顔を上げて言いました。
農家の畑田さんが、「昔は広い田んぼを、こうやって刈り取ったんだよ!」
「へぇ〜農家の仕事って大変なんだなぁ!」と、これから体験する子どもから一言。
全員!思い出に残る、稲刈り体験になった事でしょう!!

稲刈り終了後、刈った稲は教室の前に簡易の稲干し場をつくり、天日干しをしました。
一週間ほどで、脱穀できるそうです。
きっと!美味しいお米でしょう! お米にするのが、今から!楽しみで〜す。


      旧の脱穀機
       これは、昔の脱穀機です。

農家の畑田さんの説明で、昔の人の知恵で作成された脱穀機の説明を真剣な眼差しで聞き入る子ども達です。


     
      脱穀機の説明に聞き入る子どもたち。   

現代っ子は、全て電気で動く機械が当たり前で、足踏みをして動かす脱穀機には、ビックリしていました。
足踏みして、動いて脱穀できた時に歓声が上がりました。


      
       質問を受ける、農家の畑田さん。

今日の授業を通して、お米を育てる大変さ、お米の大切さ、農家の仕事の大変さ、・・・色々勉強になりました。


レポーター:事務局 大谷

北タイ山岳地帯 共有林地図作成 現地視察(2010/10/2-5)

皆さま、はじめまして。コスモ石油エコカード基金事務局員の菊池と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

今回私は、タイ王国の北部の都市、チェンマイを拠点として森を守る人を支えるプロジェクトをすすめている「北タイ山岳地帯 共有林地図作成」の活動を視察してまいりしたのでご報告いたします。

チェンマイに向かいましたのは、日本はまだ蒸し暑い10月初旬。バンコクから北に約700km、「北方のバラ」といわれる緑あふれる北タイ最大の都市、そして歴史のある古刹の都です。
「チェンマイへようこそ!」チェンマイ国際空港でお会いしたプロジェクトパートナーである、Linkの会長 木村茂さんは、タイの暑さに負けないくらい熱いものを感じさせる元気な方でした。

翌日、視察に同行していただいたのは、木村さんと、Linkの現地スタッフであるパンさん、そしてドライバーの3人です。パンさんは、いつもニコニコして優しい人柄がよく伝わってきます。
コスモ石油エコカード基金は北タイにおける山岳地帯の農村における「地図づくり」を支援しています。この地図づくりにはGPSを活用するなど様々なノウハウが必要ですが、パンさんは村の方々とともにその作成を行っています。

ところで、そもそも「地図づくり」が、なぜ環境の修復・保全、あるいは次世代の育成というコスモ石油エコカード基金のテーマと関係するのか?という疑問があるかと思います。
また、タイは熱帯地域の国で、チェンマイは「北方のバラ」といわれるくらいだから森林資源が豊富にあるのでは?という疑問もあると思います。

ここで少しタイの森林の状況につきまして現状をお伝えいたします。
いまタイでは、他の東南アジアの国々と同じように、開発などにより森林が急速に消失しており、森林被覆率は約25%ということです。開発の主な原因は、内外資本による大規模な森林伐採やプランテーションの展開、貧困化した人々による農耕といわれています。
ちなみに日本の森林被覆率は約67%ですので、タイの森林の少なさがイメージできるかと思います。

[写真]山のふもとに広がる大規模プランテーション 
 

では、村における「地図づくり」がなぜ環境保全につながるのでしょうか?
実は、タイではこれ以上森林が消失しないように、1980年代以降、本格的な森林保護政策がすすめられ、すべての森が国有林に指定されたということです。
とすれば、国有林化により森林が保全されて良かった、という話で終わりますが、実はそう簡単な話ではないようなのです。

タイの山岳地帯には、タイ系の民族だけでなく多くの少数民族が暮らしています。様々な民族がいて、それぞれに独自の文化と宗教的背景を有しています。また言語も異なります。
彼らは、森の精霊を敬い、森の恵み(動物、果物、キノコ、タケノコ、薬草、染料、建材など)に頼りつつも、必要以上のものを獲ることなく、自然と共生してきました。経済的には決して裕福ではありませんが、そこには森を中心に多様な生物に囲まれた豊かな生活が持続的に営まれていました。

[写真]森・水・土地の精霊を祭る儀式「ピティーリヤンピークンナーム」
 

もともと、東南アジアの山岳地帯で暮らしていた人たちは、焼畑農業においても森林を傷めないよう森の成長サイクルを熟知した方法で行っていました。
しかし、国有林化法は彼らの生活を一変させたといわれています。
村人たちは昔から住んでいた森から追い出され、森の恵みに頼った暮らしができなくなり、多くの村人たちが生計の糧が十分に得られない、本当に厳しい生活環境に追い込まれてきたそうです。

[写真] 木を聖なるものとして敬う儀式「ブワッパー(森の出家)」
 

また少ない予算のため国の森林監視員による密伐採等の監視も十分とはいえない状況のようです。

このような状況のもと、森を守るためには国有林化して住民を排除するのでなく、森をよく熟知している彼らにも森林保全の役割を担ってもらうほうがよい、という考えが近年提唱されてきました。
自分の部屋は自分で整理整頓するのが一番きれいになる、ということかと思います。
そのため地域によっては、森林局や国立公園局との話合いのなかで、村人たちが行政と協力し森林を保全していくことを条件に森の利用制限を緩和するケースがでてきています。つまり村人たちは、以前のように森と共存する暮らしを取り戻すことができるということです。

まずは村人が森林局や国立公園局と話合いを行うに際して「地図」が必要になってきます。
地図には村域や水源の保全・暮らしに必要な森の範囲が記されており、地図をもってはじめて森林局や国立公園局と森の管理・利用について十分な話合いができるようになります。

[写真]衛星写真を利用した地図の例
 

この考えは「共有林法」という法律を制定する動きにもつながっています。これは国有林のなかに村人の管理する保護林(水源などになる森)と利用林(生活の糧となる森)を認め、村人に森の保全を任せる法律です。
法案の審議はなかなか進まない状況にあるということですが、法案が通り共有林として認められるためには、〜反イ任粒萋阿任△襪海函↓⊃垢陵用に関する規則が定められていること、そして、C録泙あること、の3つの条件が整っている必要があります。精度の高い地図を用意しておくことは、森林保護の要として期待される共有林法に備える意味もあるのです。

今回訪問するのはチェンライ県のノンキョー村。これからコスモ石油エコカード基金の支援の下、地図づくりをはじめようとする村です。支援の開始という貴重な場に同席させていただくことになりました。
ノンキョー村は、チェンマイから北北東に車で約3時間。村の入り口には、タイの有名なビール会社の敷地があり、そこの検問を通り、村へと通じる道へとつながります。ビール会社までの道は快適でしたが、そこから先、村まではとんでもない凸凹のダート道。約15分かけて、ようやく村につきます。途中、ひょろ長い棒のような木が整然と植えられていました。どうやら換金作物としてのゴムの木のようです。

ノンキョー村に着いたのは夕方の4時。まだ周りは明るく、子どもたちが元気に遊んでいます。昔の日本みたいに、自転車のタイヤのフレーム部分を転がすなど、子どもたちは思い思いの遊びを楽しんでいます。

[写真]村の入り口                 


[写真]ノンキョー村の家
    

この日は村の各地区のリーダーが集まり、地図づくりの必要性・支援内容について説明会を行う予定です。
到着後さっそく、木村さんとユナシャ村長が夜からはじまる説明会について立ち話をはじめました。実はこの村は、木村さんが20年以上付き合いのある村で、以前から村の多くの方と親交があるということです。隣では、パンさんがさっそくGPSを持って、副村長のベンジャミンさんと話をはじめています。
地図づくりは、ひたすら山道を歩きGPSでこまめに測量することからはじまります。労力がかかる、とても地道な作業ですので、村人の理解と主体的な参加が不可欠です。

[写真]教会の入り口で。左から、ユナシャ村長、ベンジャミン副村長、パンさん、木村さん
 

[写真]GPSの説明 左がベンジャミンさん、右がパンさん。


[写真]地図づくりに使うGPS
   

[写真]村の奥の様子 森は山の頂きにわずか残っています。 


[写真]日が暮れるまで外で打合せ(左から、パンさん、ユナシャ村長、ベンジャミンさん、木村さん)
            

 [写真]右手前の家屋がこれから村のリーダーたちが集まり打合せを行うベンジャミンさんのご自宅。家の外は真っ暗闇になります。
 

説明会の場所はベンジャミンさんのご自宅。村のリーダーたちが次々に集まり7時過ぎにはじまりました。

最初にユナシャ村長から説明がありました。「森が消え、昔のようにその恵みを頼りにして生活することができなくなった。水質の悪化もひどく、土砂崩れなどの災害も起きている。生活を改善するためには森を中心とした環境を改善することが必要。これまでの環境破壊について私たち村人にまったく責任がないとは言えない。私たちは、村の将来を考え、自ら責任をもって行動を起こさなければならない。」

[写真]会議の様子
 
 

[写真]地図について説明するパンさん。右はユナシャ村長

 
村のリーダーたちは木村さん、パンさんの話に聞き入り、また、村の将来について互いに議論しています。
真剣な話合いを目の当たりして、村人たち自身の手で村の自然環境や暮らしを変えていこうとする瞬間に立ち会っていることが実感できます。
この日の説明会は、深夜12時まで続きました。

「森は季節によっていろいろな恵みを与えてくれます。またきれいな水を生み、生活を支えてくれます。しかし森を守るには植林だけでは解決できない複雑な問題がここにはあるのです。私たちはこの村でずっと生きていくために、守るべき森の範囲を明らかにしてくれる地図づくりに取り組んでいきます。」。
ベンジャミンさんが私の手を取り最後に伝えてきた言葉が心に残りました。

[写真]会議に集まった村のリーダーたち
 


これまでコスモ石油エコカード基金により地図づくりが進められた村は8村。それぞれの村において、村人自身の手による森林保全活動が展開されています。

地図づくりを終えた村は以下のとおりです。
2009年度
.曠ぅ椒鸞次淵船Д鵐泪じチャイプラカン郡)
▲泪ぅ檗璽ム村(チェンマイ県メーアイ郡)
サンパカー村(チェンマイ県メーアイ郡)
2010年度
ぅ好ーデンムアン村(チェンマイ県ドーイロ―郡)
ゥ離鵐ーノックヤン村(チェンマイ県メーアイ郡)
Ε離鵐僖汽鸞次淵船Д鵐泪じチャイプラカン郡)

現在も活動が続いている村は以下のとおりです。
Д僖鵐檗璽ぢ次淵船Д鵐泪じファーン郡)*
  *村の事情で作業が中断しています。
┐畋次淵船Д鵐泪じサンカムペーン郡)

そして、活動が始まったばかりの村として、先に紹介した
ノンキョー村(チェンライ県ムアン郡) があります。

 [写真] 今年4月に完成したスィーデンムアン村(チェンマイ県ドーイロ―郡)の地図(村の百科事典)。30ページあります。
 

[写真]航空写真を利用した地図。村域や森の範囲が示されています。
 

[写真]GPSを利用した測量図。共有林の範囲が示されています。
                            


植林だけではなかなか解決できない北タイの環境問題。最も効果的な環境保全活動の方法を模索する中で出てきた方法、その第一歩が共有林の活用を含めた森林保全のための地図づくりであると感じました。
地図を片手に山岳地帯で生活する村人たちが自らの森林資源の管理を行い、多様な自然に支えられた持続的な暮らしを実現できるようにする支援活動が、コスモ石油エコカード基金の支援によりここ北タイで着実に根付きつつあります。

「森(自然)を守ることは自らの身を守ることにつながる。」。

これは、タイだけではなく日本でも当てはまることではないでしょうか。
大げさかもしれませんが環境保全活動の原点ともいえるこの「つながり」をこのレポートを通じて少しでもお伝えできれば幸いです。

 [写真]Linkの皆さんと。左から、木村さん、パンさん、富田さん、筆者
  筆者が手にしているのが「村の百科事典(地図)」
 


レポーター 事務局 菊池

シルクロード緑化 現地視察(2010/10/24-26)

《はじめに》


今回は中国「シルクロード緑化プロジェクト」で進めている植林活動を視察してまいりましたのでご報告します。

甘粛省といってピンとくる方はそう多くないかもしれませんが、敦煌といえば途端にイメージが湧いてくるのではないでしょうか。

そう、甘粛省は北部に敦煌を擁しシルクロード沿いに南北に延びる中国内陸部の省で(東隣の陝西省には唐王朝の都長安=現西安があります)、同省含めた周辺一帯に広がる黄土高原では近年急速に砂漠化が進行しています。

           

           


基金では2002年以降、NPO法人「2050」がプロジェクトパートナーとなり、植林活動を通じた黄土高原の砂漠化防止と村民の生活水準向上実現を目指して取り組んでまいりました。

今回わたくしは「2050」がボランティアを募って催行した7泊8日(10月24日〜31日)の植林企画に三日間同行し現地活動状況を視察することにしました。

植林ボランティアはわたくし含め日本側から計6名が参加しました。


《10月24日;甘粛省蘭州入り》


一日目。成田から北京経由で夜遅く甘粛省蘭州空港着。

空港では、緑化プロジェクトに携わる中央・地方政府の橋渡し役を務める「中国人口福利基金会」担当官と合流。

機内を出た瞬間かなり冷え込んいると感じましたが、案の定、窓の外はかなりの勢いで雪が舞っていました。

長年プロジェクトに携わっている「2050」北谷代表も、通常この時期は乾季で雪はおろか雨も滅多に降らないとのこと。

空港から市内まで70劼瞭暫罅降り止む気配のない雪を見やりながら明日以降の植林活動に支障を来さなければとの思いがよぎりました。


《10月25日;初日の植林活動は悪天候により已む無く中止》


二日目。朝8時半、植林活動の拠点である定西市通渭(トンウエイ)県を目指して蘭州を後にしました。

目的地は蘭州から南東に約300辧高速道路を利用して昼前には現地に入る予定でしたが、この日は勝手が全く違っていました。

昨晩の降雪と今朝の冷え込みで凍結した高速道路は事故が多発してしまい、料金所を通ったものの程なく通行止めとなり再び下道を走ることに。

更に下道も車同士の衝突や横転事故が方々で発生したために大渋滞。

           

           

           

結局車に揺られること6時間後の午後2時半にようやく通渭県に到着しました。


           


その後北風が強くなり再び雪が舞い始める悪天候となり回復の兆しが見られないことから、午後に計画していた植林活動は中止との判断に至りました。

私を含め関係者一同、明日以降の天候回復を祈るばかりでした。



《10月26日;植林活動遂行》


三日目。冷え込んだものの雪は止んでおり植林活動は実施の運びとなりました。

しかしながら、朝段階でも寒さの影響が強く残っていて高速道路と幹線道路は依然通行止め状態とのこと。

そのため、道路事情の影響を最小限に抑えられるよう、植林場所を当初予定していた遠方地から急遽通渭県近郊の平襄(ピンシャン)鎮に変更することになりました。

植林する苗木はサジーと呼ばれる植物です。

           


この植物は乾燥と寒暖差に強いことに加え、果実はビタミンを豊富に含み健康飲料や医薬品にも使われることから、植林活動の成果が砂漠化防止と栽培する農民の所得増・生活向上につながるのです。

植林活動は途中昼食を挟んで夕方まで行われました。

実質初日となったこの日の植林活動は、地元農民の方々を主体に中国国内各地から複数のボランティア団体の方々が四十名強加わり(中には香港から来たという参加者もいました)、総勢百名程の大がかりなものとなりました。

「シルクロード緑化プロジェクト」は、官と民、地方と中央、自立と支援の関係が上手にいっているプロジェクトとして中国国内で広く認知されていることがよくわかりました。

また、プロジェクトの地元責任者である蘇本山(スーバンシャン)からは、当基金に対して「エコカード基金という素晴らしいパートナーを得ることで今日まで活動を続けることができ心より感謝している。」との感謝の言葉をいただきました。

植林は、雪で白くなった土をスコップで掘り起こし、苗木を植え、周囲に土を被せて足で踏み固める、この作業の繰り返しです。

             

             


実際に作業に参加してみると、ボランティア参加者の熱意にも増して、農民の方々が自分たち自身の活動であることをよく分かっていることがはっきりと伝わってきました。とにかく休まず熱心で、一列作業を終えると、更にもう一段上へと斜面をずんずんと上がっていきます。


             

             


幸い午後には天候も回復し、寒さに凍え続けることもなく無事一日遅れの植林活動を終了することができました。


             


NPO法人「2050」が募集した今回の植林活動はこの後更に二日間行われるとのことでしたが、わたくしの参加はこの日限りとなり、翌朝通渭(トンウエイ)県を後にしました。
 

《後記》


想定外の悪天候に阻まれて植林活動視察が一日限りとなってしまったのは何とも心残りではありました。

しかしながら、僅か一日の視察ではありましたが、このプロジェクトに対する関係者の方々の熱い思い、とりわけ現地で生計を営む農民の人々が主体的に植林活動に携わる姿を目の当たりにできたことは何よりの収穫だったと感じます。

生活環境・自然環境を改善したいと願う地元の人々がいて、そうした人々から厚い信頼を寄せられている基金パートナーのNPOがいらっしゃる。そしてNPOを通じて会員の皆さんからお預かりした寄付金が、感謝の気持ちを持って受け入れられ役立っていることをご報告して事務局レポートを終えさせていただきます。

レポーター:事務局長理事 庄田

エコプロダクツ2010に出展します!!今年のテーマは「エコカード基金」

今年で12回目を迎える「エコプロダクツ2010」は、700を超える社・団体が出展する日本最大級の環境展です。今年のコスモ石油ブースでは、エコカード基金の活動を中心に、プロジェクトをわかりやすく紹介するパネルを展示し、現地で活動するプロジェクトパートナーをお招きして講演会を開催します。

コスモ石油ブースでの講演会日程、出演者などの詳細情報は、事務局レポートで随時公開していきます。

内外で活動するプロジェクトの“いま”を、実際に活動しているプロジェクトパートナーから聞くことができる機会です。ぜひ会場までお越しください。


そして、当日コスモ石油ブースを来場してくださったエコカード会員の方に素敵なプレゼントを用意しております。詳細は、近日公開予定!!お楽しみに。

                            
                        ※ブースイメージ

 

学校の環境教育支援 現地視察(2010/10/14)

 コスモ石油エコカード基金では、学校の環境教育支援として2010年度は小中学校9校に環境教育プログラムを提供しています。

今回は、東京都国分寺市にある小学校で行っているプログラムを視察してきましたので、エコカード会員の方々へご報告いたします。


この学校での環境授業のテーマは、「校庭のぼくの木・わたしの木」。
学校の校庭という身近なところから「環境」について学び、考えていく授業です。

今回の環境授業は、2限目から4限目までで、まずは学校の校庭に集まってスタートしました。

これまでの授業の中で、校庭にある木のなかで班ごとに「ぼくの木・わたしの木」を決め、今回の授業でも自分たちの木を観察していきます。

10月中旬になると、木によっては葉の色が緑だったり、すこし茶色がかっていたり、実がなっていたり・・・細部まで描きとっていきます。その目は真剣そのもの。

観察した木の特徴をとらえ書き込んだワークシートを持ち寄って集合すると、このプログラムの講師役を務めるNPO団体の方が、子どもたちにこんなことを問いかけました。


「みんなが観察した葉っぱの色は何色だった?」

子どもたちは口々に「みどり!」と手を挙げました。
            

「みどりも1色かな?」と聞くと、子どもたちはジッと葉を見つめていました。

みどりひとつとっても、若葉のきみどり色、大きく育った葉の濃いみどり色、植物の種類によって葉も同じみどりではないことを、子どもたちは気づいていきます。

そんな子どもたちの様子を見ていて、何気ない日常生活のなかにも環境を考えるヒントがたくさん潜んでいることに気づかされました。

子どもたちが「『環境』について考え、学ぶ」とき、机の上で学ぶことも大切ですが、きっと日常生活のなかから気づき、環境問題を身近に考えることができるようになれば、きっと大人になっても環境について考え、行動することができるようになるんだろうなと、子どもたちの様子から教えられた気がしました。

「学校の環境教育支援」プロジェクトは、環境教育の必要性を感じていながらも実際に何をしたらよいのかわからないという学校に環境教育のノウハウをもつ全国のNPOが授業をお手伝いしていますが、支援終了後も学校が独自に環境教育を行えるように体制を構築を最終目的として支援活動を行っています。

エコカード基金として、学校への支援は、1校当たり最長でも2年です。
支援が終了したとき、学校として、先生として環境教育のノウハウを身につけ、根づいていくこと、そして、その教育を受けた子どもたちが、その環境授業の時だけでなく、日常生活のちょっとしたことからも環境を大切にできるようになること。そうなることを願っています。


レポーター:事務局 冨手

「サルを分断から救う」 日経新聞朝刊(2010年10月10日付)に掲載されました

「COP10 生物多様性を守れ」と題し、日本経済新聞で連載されているコーナーに、
エコカード基金で支援している「秦嶺山脈 森林・生態系回復」プロジェクトが紹介されました。

秦嶺でのプロジェクトは、今年で5年目を迎えます。
現地で活動している西北大学の李教授から、植林によって絶滅危惧種である「キンシコウ」の個体数の減少がおさまってきたという話を伺いました。

10月に名古屋で開幕した第10回生物多様性締約国会議(COP10)を契機に、日本から、そして世界へ生物多様性の保全活動が広がっていけば幸いです。

種まき塾 現地視察(2010/9/15-16)

今回は、北海道・富良野で展開している「種まき塾」の視察をしてきましたので、エコカード会員のみなさまへご報告いたします。


今回視察に向かったのは、夏の終わりも近づく9月の北海道・富良野。
9月の北海道は、過ごしやすい季節の「はず」と思っていたのですが、
東京から飛行機で約1時間半、旭川空港に到着したとたん、どっと汗がふきでて思わず「暑い」と言葉に出してしまいました。

種まき塾に向けて出発した9月15日の東京の朝の気温は、20℃ぐらい。
一方、到着した旭川の昼の気温はなんと、27℃。

空港で合流した「種まき塾」のパートナーである富良野種まき塾の横市理事長も
「今年は変だねぇ。こんな時期まで半袖着てるんだもの」と言われるほどの温かさ(暑さ?)。


今回の視察では、種まき塾で育てている苗木の供給基地と、苗木の供給先のひとつである富良野自然塾を視察してきました。

苗木の供給基地は、旭川空港から車で約1時間、JR富良野駅から車で10分ほどのところにあります。

            
            ※種まき塾の苗木供給基地の様子

種まき塾で育てている苗木は、その地域にある木のこども(実生)を近くの森から採取して3〜5年かけて育てるというものです。

種まき塾では、富良野にある東大演習林OBの佐藤さんが苗木の管理・指導をしてくださっています。
植物や森への造詣が深く、種まき塾での活動を支えてくださっています。

                             
               

今回私たちが採取したのは、「ミズナラ」の実生。
ミズナラの木から落ちたどんぐりが芽を出し1年ぐらい経過したものです。

実生を採取しようとしゃがんで根元を見てみると、どんぐりの殻が付いていました。

とても”当たり前”なことですが、何十年もかけて大きくなるミズナラの木は、すべてひと粒のどんぐりから芽が出ることから始まる。そんなことをこのどんぐりの殻が伝えてくれているように感じました。


                


実生をカップに入れて、苗木基地に戻り、養分のある土を足していきます。
この時、エゾ松の実生を植えかえたり、くるみもポットに入れたり、いろいろな種類の苗木を作る準備も行います。

             

種まき塾で行っている苗木供給は、その後3〜5年間かかけて植林出来るまでの苗木を育てるというところまでになりますが、その「何年間」を地道に佐藤さんが管理してくださっています。

種まき塾では、苗木供給のほかにこの活動を体験できる環境教育も行っています。
環境教育では、実生採取から始まり、元ゴルフ場跡地への植林までとなります。

昨年9月に実施したエコカード会員向けエコツアーで植林した場所も見てきましたが、
すこしづつではありますが順調に木が大きくなっていました。

            
            ※2009年9月に実施した富良野エコツアーで植林した場所

全国各地で植林活動は盛んに行われていますが、その植林する苗木がどこからきているか、どうやってここまで大きくなったかを考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。

植林は非常に身近な活動ですが、植林という行為そのものだけではなく、その苗木のルーツや植林後その土地がどういう環境になっていくのかということを考えることこそ、「環境」を大切にするということに繋がっていくのだと、この活動を通じて感じていただければ幸いです。

種まき塾の体験は、一般の方も参加できます(事前予約制)。
さらに、エコカード会員の方は参加費3000円が無料になりますので、北海道へお越しの際はぜひお立ち寄りください。



レポーター:冨手(事務局)

活動報告書2010アンケート ご回答ありがとうございました(2010/09/10)

 毎年、エコカード会員のみなさまに1年間の活動をご報告する活動報告書を発行しておりますが、
今年から活動報告書に同封してみなさまからのご意見・ご感想をうかがうアンケートを始めました。

今年が初めてだったにも関わらず約2000通を超えるご回答をいただきました。
本当にありがとうございました。

今回のアンケートは、ご回答いただいた方のなかから抽選で100名の方にプレゼント(エコカード基金の支援での成果物「紫米」「雑穀米」)することとしておりましたが、8月31日をもちまして受付を〆切らせていただき、松村理事長による厳正なる抽選を行いました。


           
                      ※抽選する松村理事長

           

当選者の方へは本日発送いたしました。
(当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます)

アンケート結果については、集計して改めてWEB上でご報告いたします。
みなさまから頂きました貴重なご意見を今後の運営に活かして参りたいと思います。
たくさんのご回答誠にありがとうございました。

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