コスモ石油エコカード基金は、コスモ・ザ・カード・オーパス「エコ」、コスモ・ザ・カード・ハウス「エコ」のお客様から毎年お預かりする500円とコスモ石油グループからの寄付金を、環境保全活動を行うNPOなどに寄付することで、その活動をサポートしています。

「森は海の恋人」サマーキャンプを視察しました。(7月26日)

  2012年7月26日(木)に、「NPO法人 森は海の恋人」が主催する2泊3日の子どもサマースクールの様子を視察してきました。

 サマースクールには「里海体験」と「里山体験」の二種類あり、どちらも夏休み中に開催されるのですが、今回視察したのは「里海」です。

 参加者は気仙沼周辺の子どもたち約10名。朝9時に現地に到着すると、子どもたちは、オールを手渡され大きめのゴムボートに乗るところでした。

オールを手に取る子どもたち
ゴムボートで出発!

向かう先は「九九泣き浜」です。

九九泣き浜

到着すると、泳いだり砂遊びをしたり、子どもたちは元気いっぱい「里海」での
遊びを満喫しました。


海で泳ぐ子どもたち

しばらくすると、子どもたちの興味は「海の生き物」に移っていきました。
網を持ち、海底をさらってエピをつかまえます。さらった網をひっくり返し、
茶色い砂の中からエピを探していると、海藻に擬態した小さな生物や
赤いクラゲを見つけることもできました。

海で遊ぶ様子
つかまえたエビ

約4時間、たっぷり「里海」を楽しんだ子どもたちは、「エピをお夕飯に加える!」と
笑顔で話し、九九泣き浜をあとにしました。

これからもコスモ石油エコカード基金では、自然とのふれあいを尊び、健全な次世代
育成を目ざしたプロジェクトを支援してまいります。


コスモ石油エコカード基金事務局

「森は海の恋人」 さとやま学校の様子を視察しました。(8月7日)


 2012年8月7日、NPO法人 森は海の恋人 が主催する 「さとやま学校(8月6日〜8日)」 の様子を視察しました。(写真は活動場所の全景)
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 宮城県古川市から南三陸町にぬける国道(水界峠)付近にある「かじか村」に到着したのは朝08:30。子供たち19人とスタッフ8人が揃って朝食中でした。
突然の訪問でしたが、みなさんの歓迎を受けて、今日2回目の朝食。
やっぱり外で食べると美味しくて・・・つい、食べすぎてしまいます。
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 食事が終わると子供たちが片付けをします。
早く川に行きたくて、協力しながら仕事を手早くこなしていくので集合時間前には準備万端で勢揃い。さて!・・・と思いきや、全員歯磨きをしていない事が判明し、即解散。
「ズルは通用しない」という事を、しっかり教えなくてはいけません。

 さて、歯磨きも終わり、いよいよ、川へ移動します。
川遊びの注意など説明を終えると、子供たちは奇声と水しぶきをあげて突入!!
途端に魚が岩陰に隠れて見えなくなってしまいました・・・。
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 大量の獲物を期待していたこの堰堤では、結局、小物しか獲れず・・・
それを見越していたスタッフは次のポイントへ子供たちを、上流へとを誘導します。
まるで、ジャングルを進む探検隊のよう!
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 子供たちは川べりに根付く木の根や、草の陰に隠れた魚を網に追い込み、ヤマメ、アユ、ウグイ、ドジョウ、ハヤなど次々に捕まえてバケツに投入していきます。
上手な人の獲り方を真似て、要領をつかんでいくところは自然が豊かな土地で育った子供たちの特性ですね!たくましい!!

 最後に捕まえた生き物を1匹ずつ解説。
天然アユの斑紋、ウグイの婚姻色、カジカの吸盤の話など、子供たちは真剣に聞き入っていました。
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お昼ご飯も子供たちが自分で準備します。
メニューは、おにぎり、そうめん、あとは隣の農家から頂いた新鮮なトマト。
さらに、大きくて甘いマスクメロンは、参加者のおじいちゃんからの差し入れ。
メロンは大人気で、最後には獲り合いのジャンケン中。
「きみたち!こういう場合は小さい子や女の子にあげるんじゃないのかぃ?」
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 食べ終わる頃には雲行きが怪しくなって、突然の豪雨に見舞われてしまいました。
そんな状況でも子供は遊ぼうとするんですね・・・
でも、この後は寒くなるので濡れては困りますよ。
まともに被ったらキャー大変!!大量の水がタープに溜り、もう遊んでいる場合ではありません。
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夕方には雨もやみ、野球や、釣りをして自由に遊びました。

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私はここで視察を終了し、帰路につきます。
 純粋無垢な子供たちとふれあい、自分自身も楽しませてもらいました。
子供たちも普段見ることのない魚や生物を観察して、その綺麗さに感動したり、いとおしさに気付いてくれたはずです。
 今後も自然の有難さを実感し、生き物の愛おしいさを醸成できる活動をエコカード会員の皆様の力をお借りしてサポートして参ります。

事務局

「どんぐりの森 里山再生」プロジェクトの植樹活動に参加してきました。(2012/6/2)

 

エコカード基金会員の皆さまへ

 

 

2012年6月2日(土曜日)「どんぐりの森 里山再生」プロジェクトの植樹活動に参加してきました。

 

当日は天候が心配されましたが、「晴れ男と晴れ女」が集合した様で天候にも恵まれ、総勢82名(現地集合含む)で、苗木3,560本(コナラ:3,100本、ケヤキ:200本、オオヤマサクラ:60本、ヤマボウシ:100本、ヤマモミジ:100本)を植樹しました。

  

  

20115月に植樹した苗木です。
無事に冬を越しました!


苗木の植樹作業方法や鍬の使い方、注意事項などの説明を地元森林組合の担当者より受けました。
初めて鍬を使用される方も多く熱心に森林組合の担当者の説明に聞き入っていました。(皆さんケガの無い様に!!)

下の写真のテントの奥が今日の植樹を行うエリアです。


  

地元の植林組合スタッフによる植樹作業の説明風景(ケガの無い様に!)


 

   

東御市(とうみし)田野尻地区の町から見た植林現場(20105月に4haを山火事で焼失)

 

 

    

目印棒(写真中に立っているまっすぐな棒)のところに植樹します。

棒の隣の細い木が今日、植樹した苗木です。 


 
参加者による植樹風景

 

 

大きな事故も無く無事に植林作業は終了しました。

 

 

2011年秋より、地元の「どんぐり」から苗木を育てています。

この苗木は2013年春の植樹祭で植林する予定です。

 

次回は、8月に下草刈りを予定しています。
エコカード会員の皆さまにもこの活動にご参加いただける機会を提供していきたいと思います。(時期は未定)

事務局:大谷

 

熱帯雨林保全プロジェクト(パプアニューギニア)を訪ねて

エコカード基金会員の皆さま、こんにちは。
私たちエコカード基金事務局は、2月2日〜4日の三日間、基金のプロジェクトの一つである、「熱帯雨林保全プロジェクト」の活動拠点がある、パプアニューギニア(PNG)のラバウル市を訪問しました。

私たちはソロモン諸島マライタ島での熱帯雨林保全活動の訪問を終え、もうひとつの熱帯雨林保全活動を行っている、ソロモン諸島の隣にあるパプアニューギニアのラバウル市に降り立ちましたが、雨季だったソロモン諸島とは違い、ここでは青空がとても眩しく感じられました。


ラバウルのトクア空港と青空

整備された道路を走り、コスモ石油エコカード基金が熱帯雨林保全活動の支援をしている公益財団法人オイスカのエコテック研修センターに到着しました。研修センターに到着したのが夕方だったため、その日はフランシス所長やスタッフへのご挨拶のみとし、翌日の午前中に研修センターの農業インストラクターであるダニエルさんに、広大な施設内を案内していただくことにしました。


豊かな森の中にあるエコテック研修センター事務所棟

残念ながら研修センターは次の学期の研修へ向けての準備期間となっており、定置型有機農業を学ぶ一部の研修生の姿しか見ることはできませんでしたが、エコテック研修センターのフランシス所長やインストラクターの皆さんは、もうすぐやって来る研修生のために着々と準備を進めており、熱気と活気にあふれる研修の様子が目に浮かびました。


ダニエルさんと育苗中の野菜の苗

前回の事務局視察時同様、敷地内には田んぼが広がっています。ここでは年間3〜4回収穫ができるので、田んぼごとに時期をずらして田植えや収穫を行うことができます。田植えの準備をしている田んぼの隣に、稲がたわわに実り収穫を待つばかりとなった田んぼが並んでいる姿は、日本では見られない、南国ならではの光景です。とはいえ収穫後すぐに次の耕作(連作)をすると土が痩せてしまうので、順番に休耕させます。

そして休耕中の田んぼには、「カラピ」など、土を元気にする豆類を植え、元気な土に戻します。ダニエルさんは、エコテック研修センターがモデル村として農業の普及に力を入れているサンバム村で大豆(ダイズ)の栽培を指導しています。大豆は先ほどのカラピのように、土に栄養分を取り戻す作用だけでなく、村の人々にとって大切な植物性タンパク質の供給源となります。ダニエルさんは、収穫した大豆を食用とするほか、一部を枝から外し、翌年の種としても使いたいと考えています。


田んぼ(奥が収穫前の稲、手前がカラピ)


乾燥中の大豆


マイクロミル

しかしダニエルさんの思いとはうらはらに、村の人たちはついつい大豆を全部食べてしまい、翌年の種が無くなってしまうことに頭を悩ませています。村人たちへの定置型有機農業の浸透はまだまだこれからです。

また、お米を食べるためには精米しなければなりませんが、精米機を持たない村人たちは車でも片道2時間以上かかるエコテック研修センターまでお米を運んで来なければなりません。近日中にサンバム村にマイクロミル(小型精米機)を運び、村で作った米を村で精米できるようにする計画だそうです。これで村の人々は楽になり、時間を有効に使うことができるようになります。


前回訪問時同様、エコテック研修センターの敷地内では様々な動物が元気に暮らしていました。豚小屋では、生まれたての子ブタが元気に母親の乳を競い合うように飲んでいます。ティラピアを養殖している池では、2種類のカモが水辺を走り回っています。


豚小屋のブタ


ティラピア


水辺のカモ


ワニ


イーグル

敷地内に植えられた植物(キャッサバの食べない葉や茎といった農業残渣やもみ殻)や、豚小屋から出る糞などの有機物は、発酵させて肥料「ぼかし」とします。またこのぼかしはティラピアなど動物のえさにもなります。そしてエコテック研修センター内で死んでしまった魚や動物は、ワニやワシのえさに…。このようにエコテック研修センターの中では、定置型有機農業だけではなく、循環型農業も営まれているのです。

また、敷地周辺の森からは様々な鳥や動物たちの鳴き声が聞こえ、エコテック研修センター周辺にはまだまだ生物多様性に富んでいる豊かな森が残っていることを実感しました。

エコテック研修センターは開所以来22年間で述べ3,000人もの若者を受け入れてきました。次の学期も約100名(うち36名は女性)が研修を受ける予定です。この長年にわたるオイスカの活動が州政府に認められ、2006年からは州政府の補助金により、PNG全国から研修生が集まるようになりました。その活動は農業に携わる者、携わろうとする者のみではなく、国内各層に広く受け入れらており、卒業生の中には、地元に戻って定置型有機農業を広めようと活動をする若者や、中には地元で選挙に立候補し、要職に就く人も出てきているそうです。エコテック研修センターの元所長で、これまで多くの研修生を送り出してきた技術顧問の荏原さんは、「エコテック研修センターでの活動が、才能ある人材の発掘、産業育成、活躍の場を広げる機会になれば」と話しています。


研修生が寝泊まりする寮

この後、私たちは、前回訪問したケラバットのCIS刑務所でオイスカが実施している定置型有機農業研修を受け、刑期終了後、自分で農業を始めているHさんの農場を訪ねました。うっそうとした森の中にあるHさんの土地には、若いココナッツの木がたくさんあります。Hさんはここでココナッツの実の白い部分から取れるコプラを製造しています。コプラは乾燥させて絞ることにより油を得ることができ、また、加工食料の材料として利用できるため、地元住民の貴重な現金収入源となっています。


Hさんのココナッツの森

コプラは天日干ししたものが一番高く売れるそうですが、雨季である現在はココナッツの殻を熱源とする乾燥機で乾燥させます。燻製臭や色がついていない方が商品価値は高く、Hさんはコプラを乾燥させるときには細心の注意を払っています。またHさんは、この周辺は平坦な土地が限られており、ココナッツの樹も若いため、近くの島で稲作も始める予定であるとのことでした。ここでもコスモ石油エコカード基金の支援活動の成果を見ることができました。


乾燥器のなかのコプラ

次に訪れたのは、前回も訪問したCさんの農園です。ここではニワトリや豚を放し飼いしていたり、キャベツの苗を育てたりしていました。


ニワトリと豚


キャベツの苗


自宅の庭先で販売している手作りの装飾品

このようにラバウルでは、刑期を終えた元受刑者たちが、生活の糧とするために新たに農業や事業を始めるケースが増えています。

前回も報告した通り、刑務所の看守たちも受刑者と一緒に定置型有機農業の技術を身につけ、自給自足ができるようになっていることや、余った農作物を外部に売り現金収入を得ることができるようになったことが評判を呼び、各地の刑務所から、自分のところにも来て農業を教えて欲しい、との要請が引きも切らないそうです。コスモ石油エコカード基金の支援による活動は、着実にPNG国内で浸透し始めています。


エコテック研修センターでは、定置型有機農業の普及のみではなく、生物多様性の保全についても取り組むとのことで、そのための準備を始めているそうです。


私たちコスモ石油エコカード基金は、パプアニューギニアでの活動のように、これからも持続的な社会や生物多様性保全の実現のため、「ずっと地球で暮らそう」を合言葉に、継続的に支援していきたいと考えています。

コスモ石油エコカード基金事務局

熱帯雨林保全プロジェクト(ソロモン)を訪ねて(2012/1/29-30)

コスモ石油エコカード基金会員の皆さま、こんにちは。
私たちエコカード基金事務局は、1月29日、30日の二日間、基金のプロジェクトの一つである、「熱帯雨林保全プロジェクト」の活動拠点があるソロモン諸島のフィユ村を訪問しました。

ソロモン諸島はオーストラリアの北東、赤道の南に位置し、熱帯雨林に囲まれ、サンゴ礁の島々を含む多様な島嶼からなる自然豊かな地域です。
今回訪問するフィユ村は首都ホニヤラがあるガタルカナル島のさらに北東に浮かぶマライタ島にあります。日本からはソロモン諸島の隣国であるパプアニューギニアの首都ポートモレスビーとソロモン諸島の首都ホニヤラを経由しなければならず、飛行機と船を乗り継いでの長旅となります。


船から見たソロモン諸島の島


私たちはホニヤラ空港に降り立ち、NPO法人APSDの伊藤代表とスタッフであるピーターさん、それから、しとしとと降る雨に出迎えられました(この地域の1月末は雨季のため、残念ながら燦々と輝く太陽の出迎えはありませんでした)。

ホニヤラ到着後、すぐにでもフィユ村に向かいたいところですが、マライタ島に行く船は翌朝出航のため、ホニヤラで一泊しなければなりません。そこで、まずはソロモン諸島の現状把握と翌日からの行動のための予備知識を仕入れるために、ホニヤラ市内の案内をしていただきました。ちなみに首都ホニヤラは、大きな幹線道路が町の中心を貫いていますが、車で走っても15分程度で一回りできる広さです。

私たちが向かったのは、市内にある通称「ソロモンのスモーキータウン」です。ソロモン諸島は多くの小さな島々で構成される国ですが、昨今の近代化によって、ゴミの問題が顕在化し社会問題になりつつあります。私たちが行った場所も、市が指定するゴミ集積場なのですが、特に処理をされているわけではなく、まさに野積み状態でした。また職を求めてマライタ島からたくさんの人が流入してきているとのことですが、首都ホニヤラでも仕事は不足しており、最近はこのスモーキータウンで寝泊まりし、ゴミの中から売れそうなものを見つけて生活の足しにする人々が現れ始めているとのことでした。小さな島ですので、ゴミの問題は深刻です。


ゴミ集積場


ソロモン諸島に近代的な生活様式が入ってくるまでは、人々は手に入りやすいバナナやタロイモ、パイナップルなどの果物や野菜を食べ、食べ残しや食べかすは、慣習的に道端などに捨てていました。人口が少なく、有機物のゴミしかなかった時代には、ゴミは時間をかけて自然に戻るため、ゴミ問題は発生しませんでした。

しかし、最近のゴミはプラスチックやブリキ、アルミなど、自然のなかでは分解しないものが多くなり、道端に捨てられたゴミはそのまま残ってしまうのです。

ゴミの捨て方などに関する教育はどこの国でも大変重要なのですが、急激に近代化が進んだソロモン諸島においては、行き届いているとはいえない状況だそうです。

さて、今回の訪問の目的は、過剰な焼き畑農業を抑制し、安定した食糧自給や現金収入を確保するために定置型有機農業の技術指導と普及に取り組んでいる、コスモ石油エコカード基金による熱帯雨林保全プロジェクトの活動を皆さまにレポートすることです。

このプロジェクトに取り組んでいるNPO法人APSDが活動拠点としているのがソロモン諸島マライタ州フィユ村なのです。

ホニヤラ到着の翌日、私たちはジェットフェリーで約3時間、しかもハリケーン並みの大きな波に翻弄されながら、マライタ州アウキ市の港へ向かいました。港からさらに車に揺られて15分、いよいよAPSDさんの活動拠点、フィユ村にあるAPSDパーマカルチャーセンター(PCC)に到着です。


フィユ村までのバス?


PCC宿泊棟

PCCではソロモン諸島各地から集まった研修生に対し、過剰な焼畑農業を抑制し、安定した食糧自給や現金収入を確保するための定置型有機農業の技術指導をすることを主な活動目的としています。また、PCCでは稲や野菜の研修のほかに養豚・養鶏の研修にも取り組んでいます。

気候が温暖なこの島では、ナスなどの作物は良く育ちますが、残念ながら現地の人はあまり食べません。ナスのおいしい食べ方(たとえば素焼きに醤油と鰹ぶし…など)を、栽培方法と一緒に教えることができれば、こうした育てやすい作物がもっと普及し、栄養も十分取ることができるのに、とPCCに駐在しているAPSDの白藤さんが話してくれました。



稲作


ナス


PCC入口から見た研修フィールド



可愛い子ブタ


放し飼いのニワトリ

また最近、PCCでは養蜂にも取り組んでおり、ハチミツだけでなく、最近日本でも注目されているプロポリスも製品化できるかどうか検討しています。日本ではひとつの養蜂箱から年間100g程度のプロポリスを採ることができるとのことですが、ここでは約1kgも採ることができるそうです。物流と品質管理に課題はありますが、良い品質のものをソロモン諸島の人々の手でも作れるようにしたいと白藤さんは目を輝かせて言います。


養蜂箱


ところで、PCCにはまだ電気が通っていません。しかし、電気技術者でもあるピーターさんが、オフィス棟の屋根に大きな太陽光発電パネルを設置し、蓄電池を組み合わせることでオフィス内に電気を供給することができるようになりました!この太陽光発電パネルと蓄電器のおかげでオフィス棟では冷蔵庫とパソコンが使えるようになりましたが、実はピーターさんはソロモン諸島の国費留学生として日本に留学したこともある優秀な技術者で、普段は大阪でご活躍されているとのことです(日本語も驚くほど堪能です)。


屋根の上の太陽光発電


蓄電池


APSDのソロモン諸島での活動は、首都ホニヤラとマライタの間で紛争が勃発した2000年に、復興を目的としてスタートしました。そして、初めて精米機の寄贈をした時から現在まで、過剰な焼畑農業に依存せずに、環境を守りながら安定した食糧自給や現金収入を確保するための定置型有機農業の指導に力を入れてきました。このようなプロジェクトの地道な活動が地域の若者の中にも少しずつ浸透し、高い志を持つようになった青年も少なくありません。

しかし、それだけではダメだと、代表の伊藤さんは言います。ソロモン諸島では産業が乏しく、貧困にも苦しんでいます。とてもおいしい農作物(パイナップルは絶品!)はあっても、物流網や保管施設などが十分に発達していないため、国外に輸出することも困難です。さらに、ソロモン諸島国内においても、全ての物資が一旦首都ホニヤラに集められてから供給されるため、遠く貧しい島に住んでいる人々は輸送費のかかった高い買い物をしなければならないのです。

ソロモン諸島で定置型有機農業を普及させるとともに、人々が働く場を作る。物流網を整備し品質管理を導入して質の良いものを人々に行き渡らせる……夢は広がります。そのようななか、現在はアウキ市に日本のODAによって建設されている新しい市場(いちば)の中に、定置型有機農業で作った村の農作物を販売することができ、新たな職場を提供することができるレストランを開店するためにスタッフは各方面との調整に奔走しています。


建設中のアウキ市の新市場


私たちは29日の夜、フィユ村の民家に一泊。村の人々が、私たちのために歓迎パーティーを開いてくれました。子供たちが歌ってくれたのは、なんと日本語の「島人ぬ宝」で、白藤さんの妻のシンディさんが村の子供たちに教えてくれたそうです。子供たちの一生懸命な踊りが何とも可愛いです。歌と踊りのあと、村の人たちの真心こもった貴重な豚肉料理をいただきました。


子供たちの踊り

村では豚やニワトリを放し飼いしていますが、食べるのは年に数回、結婚式や祭りの時ぐらいであるとのことで、私たちのための特別な料理に胸が熱くなります。
おいしく料理をたくさんいただいたところで、昨年、日本に農業研修に行っていたジョンさんが隣に座りました。ジョンさんは日本でしっかりと農業技術を学び、それを自分の国へ広げたいという志を持って島に戻ってきました。


テーブルの上のご馳走

今回の訪問で最も印象に残ったことは、コスモ石油エコカード基金の支援を受け、日本の木之内農園(熊本県)で農業を学んだジョンさんとの再会です。ジョンさんは3か月の研修を終えて帰国する際にコスモ石油エコカード基金の事務局を訪ね、自分が日本で学んだこと、帰国してから実践したいことを私たちに話してくれました。そして今回の訪問で再会した彼は、親族を数人集めてファーマーズコミュニティを組織しスイカ作りを始めていること、自宅では中国キャベツの苗を育てていることを話してくれました。ポットに植えられ整然と並べられた苗は、日本で学んだ技術を実践している証でしょう。


ジョンさん宅のキャベツ苗

(実はこの日の夕方、農作業をしているジョンさんに会ったのですが、その時のジョンさんはそれまでに会った島の人とは違い、タオルを頭に巻き、きちんと長靴をはき、作物を大事にするにためわざわざ遠回りするという、青年農業家ぶりを見せてくれていたのです。木之内農園さんの指導ぶりが目に浮かびます)

私たちは日本で様々なことを学んだジョンさんの立派な姿と定置型農業の普及というプロジェクトの成果の一部を見ることができ、大変うれしく思いました。

ジョンさんは言います。「技術を身につけ、少しずつお金を貯め、仲間を増やして規模を拡大したい。そして大きな家に住み、幸せに暮らしたい。」このプロジェクトを理解し、経験を積み、技術を身につけつつあるこのソロモンの青年の目は、しっかりと将来を見据えています。

このような青年が育ちつつある一方で、ソロモン諸島の教育事情はまだまだ十分とは言えず、働く職場も限られています。ソロモン諸島には日本の高校程度までの学校はありますが、進級するためには試験に通らなければなりません。試験に通らなかった子供たちを救済する制度は無く、公的な教育はそこでストップしてしまいます。また、進級できたとしても費用負担は軽くはなく、頑張って卒業しても職場は簡単には見つかりません。さらに、大学レベルの教育を受けるためには海外に出るしかありません。


宿題をする子供たち


ピーターさんのように国費留学生として高い水準の教育を受ける機会に恵まれ、日本などで最先端技術を学んできた若者が戻ってきたとしても、国内ではその技術を発揮できる職場も機会もなく、能力を発揮できないというのが実情なのです。

とはいえ、今まで書いてきたとおり、皆さまからお預かりした基金に支えられ、プロジェクトの目的を達成させることへの努力はもちろん、自分たちの国を発展させるため、幸せに暮らすために夢と志を持ち、努力をしようとする青年が育ちつつあることは、ソロモン諸島はもちろん、コスモ石油エコカード基金にとっても大いに意義があることだと今回の訪問で感じることができました。


NPO法人APSDからエコカード会員のみなさまへ感謝を込めてレリーフをいただきました。

私たちコスモ石油エコカード基金は、ソロモン諸島での活動のように、これからも持続的な社会、生物多様性保全実現のため、「ずっと地球で暮らそう」を合言葉に、継続的に支援していきたいと考えています。

コスモ石油エコカード基金事務局


エコカード基金設立10周年企画「種まき塾の里親プロジェクト」 たくさんのご参加ありがとうございました。

今年7月に、エコカード会員の皆さまに参加を募集しました「種まき塾の里親プロジェクト」は、3カ月間の里親期間を終え、北海道・富良野にある「種まき塾」の苗畑に、里親のみなさまから苗木ポットをご返送いただきました。

里親期間中も里親のみなさまから「芽が出たよ!レポート」をいただきました。ありがとうございました。

  


今回は、里親のみなさまからご返送いただいた苗木が今、北海道・富良野でどんなふうに過ごしているのかをご報告いたします。

<返送いただいた苗たち>

11月4日時点で約420鉢程度ご返送いただきました。10月末の返送期限を過ぎても続々と返送頂いている状況です。この時点で、種の発芽率は、3割程度。この冬を越えて、これから発芽するかもしれません。


手前から1列目と奥の1列目に11月初旬までに返送いただいた苗木を保管しています。
 


今回返送いただいた苗の中で、発芽しているものは、「ハルニレ」がほとんど。もうひとつの「エゾヤマザクラ」は、里親期間中に土の中でゆっくり育って、この冬を越え、来週の温かくなる頃に発芽するものもあるそうです。茶色い葉の苗木もありますが、冬を越えると春には新芽がでてきます。




<越冬準備>

苗を立てたままにしておくと、雪で押されて苗が折れてしまいます。そこで、写真の苗木のように、多少大きく成長した苗は、地面に斜めに寝かせて、その上にゆきをかぶせて越冬させます。こうすることで、地表で越冬するよりも雪の下の温度の方が高いため、状態良く越冬することができます。




<これから・・・>

冬を越え、温かい春を迎えた苗木たちは、更に大きく成長していきます。早いもので3年程度、植林する場所に合った苗木に成長するまで、大切に育てていきます。しかし、これから植林できる苗木にまで成長する間にも、様々な試練が待ち受けています。例えば、鹿。エゾヤマザクラの若い芽は、エゾシカの大好物。大きく育ったとしても、自然の摂理の中で淘汰されてしまうこともあります。がんばれ!苗木たち!!





<種まき塾を支えるひとたち>

作業にあたるスタッフは、1日あたり5〜10人程度。スタッフのほとんどは、造園業のOBで、みんなその道のプロフェッショナル。かわいい苗木たちをよろしくお願いします。


種まき塾・横市理事長

今後も定期的に、里親のみなさまに育てていただいた苗木の様子をご報告致します。


事務局

エコプロダクツ2011 エコカード入会特典!

 12月15日(木)〜17日(土)まで開催される「エコプロダクツ2011」のコスモ石油ブースで、コスモ・ザ・カード「エコ」に入会されたお客様に素敵なプレゼントをご用意しています。
ご来場の際にはぜひお立ち寄りください。

■入会/切替特典対象
エコプロダクツ開催期間中に、当社ブース内でコスモ・ザ・カード・オーパス「エコ」、コスモ・ザ・カードハウス「エコ」に新規入会もしくは切替手続きをした皆さま

■特典内容
「秦嶺山脈 森林・生態系回復プロジェクト」で生息域の回復をめざしている絶滅危惧種の「キンシコウ」をモチーフにしたぬいぐるみを、先着70名様にプレゼントいたします。

エコプロダクツ2011 コスモ石油ブース スペシャルステージプログラムスケジュール

 

12月15日(木)〜17日(土)の3日間開催されるエコプロダクツ2011にコスモ石油ブースのスペシャルステージプログラムのスケジュールが決まりました!

≪スペシャルステージプログラム(予定)≫

エコカード基金のプロジェクトパートナーなどをお招きして講演会を開催します。
ぜひご来場ください。

また、ステージプログラムの講演ステージ前のビッグテーブルには、エコカード基金の環境活動をジオラマで再現しています。ジオラマのどこかに、キンシコウやムササビのミニチュアが隠されています。見つけてみてください。

なお、当日の進行状況により、ステージ開始・終了時間が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

■種まき塾 (種まき塾 横市理事長)

日時:12月15日(木) 12:40〜13:10/13:40〜14:10
内容:種まき塾に込められた思い、コスモ石油エコカード基金とのパートナーシップについてお話していただきます。

■シルクロード緑化プロジェクト(NPO2050 北谷代表)
 
日時:12月15日(木) 14:40〜15:10/15:40〜16:10
内容:北谷代表のプレゼンテーションを中心に、現地の様子やプロジェクトの現状についてお話しいただきます。

■ムササビとともに暮らす里山再生プロジェクト(NPO法人都留環境フォーラム 河野格氏)

日時:12月16日(金) 12:40〜13:10/13:40〜14:10
内容:山梨県都留市での環境活動の様子や、今年10月に実施したエコカード会員対象のエコツアーについてお話いただきます。

■ビオトープ浮島 水辺の生態系回復プロジェクト(NPO法人とよあしはら 宮林茂幸理事長)

日時:12月16日(金) 14:40〜15:10/15:40〜16:10
内容:浮島型のビオトープが生態系の回復にどのような効果をもたらすのかなど、プロジェクトの現状についてお話いただきます。

■南太平洋諸国支援/キリバス(国際マングローブ生態系協会 馬場繁幸事務局長)

日時:12月17日(土) 12:40〜13:10/13:40〜14:10
内容:南太平洋に位置するキリバスでのマングローブ植林活動の様子についてお話いただきます。

■熱帯雨林保全/ソロモン(NPO法人APSD 代表代行 西尾浩隆氏)

日時:12月17日(土) 14:40〜15:10/15:40〜16:10
内容:自然豊かなソロモン諸島で行っている農業指導の様子などについてお話いただきます。

 
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

ビオトープ浮島 水辺の生態系回復 エコカード会員対象エコツアーを開催しました(2011/9/18)

2011年9月18日に、日頃より「コスモ石油エコカード基金」へご支援いただいている「エコ」会員の皆さまに、当基金のプロジェクトのひとつである「ビオトープ浮島 水辺の生態系回復プロジェクト」を体験していただくツアーを開催しました。

エコツアー当日は、9月中旬とは思えないほど日差しが強く、汗ばむ陽気のなか、15名の「エコ」カード会員とその家族・ご友人にご参加いただきました。

今回のエコツアーの会場となったのは、埼玉県幸手市にある権現堂調節池。利根川水系の支流であり、埼玉県や東京都を流れ東京湾に流れ込む中川の「治水」「利水」を行う目的で建設され、地元の方からは「行幸湖」の愛称で親しまれてきました。


権現堂調節池の様子


NPO法人「とよあしはら」の山本事務局長から、浮島型のビオトープ(野生の生き物の住処)を浮かべることによって水質浄化ができること、魚や鳥が行きかう拠点になることなど、ビオトープの設置と生物多様性の保全の関係性についてお話いただきました。
ビオトープの材料となっている丸太や竹、炭はすべて間伐材。水辺の生態系だけでなく、森林の生態系へも配慮したビオトープなのです。


NPO法人「とよあしはら」山本事務局長の話に聞き入るエコカード会員


午後から、浮島型のビオトープ作り開始。うだるような暑さの中でしたが、参加者は夢中で組み立てていきます。


3mを超える丸太や竹を紐で結び付けていきます


間伐材で作った炭を袋(素材はココヤシ)に詰めていきます



間伐材炭を入れた袋を骨組みにくくりつけ、完成!



いざ!権現堂調節池へ浮かべます!総重量はなんと約600kg!!

権現堂調節地には、数年前に設置したビオトープが浮かんでいます。鳥が卵を産んで巣を作ったり、水中には魚が集まったりと、生き物たちの住処となっています。今回設置したビオトープも数年後には、この地域の生物多様性保全の一助となるよう、今後も見守っていきます。



☆☆☆☆☆☆参加したエコカード会員の声☆☆☆☆☆☆
・初めての体験で大変楽しかったです。また参加したいです。(40代、男性)
・楽しく子どもとともに浮島づくりを体験させていただき、それが少しでも川の浄化に役立つならうれしいです。一人ひとりできることはわずかですが、みんながエコに対して敏感になれれば環境への影響は大です。(40代、女性)
・今後も参加型のイベントがあれば積極的に参加したいと思います(40代、男性)
・これからもこういった活動をたくさんやってください(30代、男性)


事務局

ムササビとともに暮らす里山再生 エコカード会員対象のエコツアーを開催しました(2011/10/9-10)

2011年10月9日・10日に日頃より「コスモ石油エコカード基金」へご支援いただいている「エコ」会員の皆さまに、当基金のプロジェクトのひとつである「ムササビとともに暮らす里山再生プロジェクト」を体験していただくツアーを開催しました。
当日は、野外での活動にふさわしい青空が広がり、初秋の温かな日差しのなか19名の「エコ」会員とそのご家族・ご友人にお集まりいただきました。

<1日目>

朝9時に東京を出発し、昼ごろ今回のエコツアーの活動場所となる山梨県都留市の森へ入り、NPO法人「都留環境フォーラム」の加藤代表から、森の生態系の役割、都留市のシンボルであるムササビが住むことができる森づくりについてお話いただきました。その後、「南都留森林組合」の方からの指導を受け、参加者はのこぎりを手に、間伐・除伐を体験しました。


森の様子についてNPO法人「都留環境フォーラム」加藤代表から説明を受けるエコカード会員


間伐体験の様子


間伐体験で汗を流した後、地元の大学の学生で、NPO法人「都留環境フォーラム」学生部のみなさんから、日頃のムササビ観察の様子を聞きました。ムササビの食痕やフンなどの話を聞いて、参加者もこの後に予定しているムササビ観察への期待が膨らみます。


NPO法人「都留環境フォーラム」学生部のみなさん


その後、バスで近隣の神社へ移動し、ムササビ観察を行いました。ムササビは、「むろ」と呼ばれる木に自然と空いた穴を住処にしています。「むろ」ができるまで、永い年月を要するため、神社にある大木はムササビにとって格好の住処なのです。今回は、間伐体験をした森にほど近い神社で、ムササビを観察します。
観察するタイミングは、夜行性のムササビが「むろ」から森へ餌を求めに飛び立つ「日没」の時間と、森から「むろ」へ戻る「日の出」の時間。ムササビを見る為に、参加者はじっと静かに息をひそめていたところ、幸運にも全員がムササビを見ることができました。



ムササビを観察する参加者


<2日目>

日の出の時間に間に合うように、朝4:30に宿泊場所を出発した参加者たちは、ふたたび息をひそめて神社へ入っていきます。眠たい目をこすりつつ・・・ムササビが「むろ」に戻ってくる姿を、参加者の数名は見ることができました。



朝食後、ふたたび森へ戻って間伐体験をしました。のこぎりをもつ手も慣れて、間伐のスピードもアップしていきます。間伐が終わって、あたりを見回してみると、日が森へ差し込んでいました。


間伐後の森の様子


☆☆☆☆☆☆参加したエコカード会員の声☆☆☆☆☆☆
・森林整備やムササビ観察など今回が初めて体験することばかりでした。また参加したいです(20代、男性)
・森づくりの最初の一歩のお手伝いができて良かったです。小さなことでもはじめの一歩が大事!(40代、女性)
・ムササビという動物を通じて、里山の整備がいかに大切か、生物多様性がいかに重要かを改めて確認することができた(40代、男性)



☆☆☆☆☆☆運営に参加したコスモ石油グループ社員ボランティアの声☆☆☆☆☆☆
・参加されたエコカード会員のみなさまの環境に対する意識の高さにびっくりしました。エコカード会員のみなさまと一緒に活動することで、社員ボランティアとして参加した私のほうが勉強になりました。
・業務では実際にお客様と接する機会はないのですが、こういう活動で顔の見える関係を築けたことがうれしかったです。またボランティアとして参加したいです。



今後もエコカード会員の皆さまにプロジェクトを体感していただくツアーを企画していきたいと思います。

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