コスモ石油エコカード基金は、コスモ・ザ・カード・オーパス「エコ」、コスモ・ザ・カード・ハウス「エコ」のお客様から毎年お預かりする500円とコスモ石油グループからの寄付金を、環境保全活動を行うNPOなどに寄付することで、その活動をサポートしています。

「サルを分断から救う」 日経新聞朝刊(2010年10月10日付)に掲載されました

「COP10 生物多様性を守れ」と題し、日本経済新聞で連載されているコーナーに、
エコカード基金で支援している「秦嶺山脈 森林・生態系回復」プロジェクトが紹介されました。

秦嶺でのプロジェクトは、今年で5年目を迎えます。
現地で活動している西北大学の李教授から、植林によって絶滅危惧種である「キンシコウ」の個体数の減少がおさまってきたという話を伺いました。

10月に名古屋で開幕した第10回生物多様性締約国会議(COP10)を契機に、日本から、そして世界へ生物多様性の保全活動が広がっていけば幸いです。

「秦嶺山脈 森林・生態系回復」現地視察(2010/7/7〜9)

您好! (ニンハオ!)
エコカード会員の皆さま、ご存知と存じますが中国語で「こんにちは!」です。

7月上旬、エコカード基金の松村理事長と事務局員で、「秦嶺山脈 森林・生態系回復プロジェクト」(中国・陝西省)の植林現場を訪問し活動内容を視察してまいりました。
会員の皆さまへ現地の活動内容をご報告申し上げます。

まず、当プロジェクトの概要を説明します。
20世紀後半の著しい森林伐採(40万ha)のつめ跡が残る秦嶺山脈にて、CO2吸収源であり、キンシコウ・ジャイアントパンダ等の野生動物の生息地域である「森林」を回復し、元来の豊かな「生態系」を蘇らせることを目指し、森林伐採により、生態系を最も破壊している森林分断道路(総延長1,940km、約87,416ha) の植林を2005年度よりスタートしました。

         
     ※2005年当時の廃棄道路の様子

森林廃棄道路により、キンシコウ・ジャイアントパンダ等の野生動物の生息地域が分断され、それにより種の血統が濃くなり生態系に大きな影響をおよぼし絶滅の危機に有ります。特に、キンシコウは海抜1,600m以上の森林で高い木々を移動するために道路が有る事により、生息範囲が完全に分断されているそうです。

         

         
     ※秦嶺山脈のキンシコウ (提供:西北大学)

では、今回の視察について、
7日一日かけて成田→西安(中国・陝西省)への移動となりました。
8日、西北大学生命科学学院に於いて 李教授より以下の通りご説明とご報告を頂きました。
  
     
     ※西北大学にて、プレゼンテーションを受けている様子

近年、中国政府・環境省も環境問題について、大変に関心を示しています。
陝西省の政府関係者および、一般の人々も、植林の大切さ必要性、森林・自然保護の重要性を強く意識し始めています。エコカード基金の支援による「秦嶺山脈 森林・生態系回復プロジェクト」に大きな関心を頂いています。


いままでの活動内容と、本年度の予定
2009年度までに、80km 49,000本の植林を行いました。
2010年度は、12km 9,500本の植林を行う予定です。

     
     ※西北大学作成の大学とエコカード基金の横断幕

キンシコウの個体数は、ここ2〜3年増減なく横ばいです。これは現状の森林状態から顧慮すると、生物学的には良い事で、植林の成果が出ていると考えられるそうです。
少しずつですが環境改善されています。今後ともエコカード基金の会員皆さまの支援に感謝し、エコカード基金の理念を継承しながら活動を進めていきます。


西北大学生命科学学院 学院長 孫   勇(共産党書記長)より
長年に渡り、コスモ石油エコカード基金から西北大学の秦嶺山脈の植林プロジェクトに対して、ご支援頂いてありがとうございます。改めて西北大学代表として厚く御礼申し上げます。
秦嶺山脈は、中国にとって非常に重要な分水嶺であり、植物と動物の多様性におきましても、非常に重要な位置があります。
一外国エネルギー企業として、中国の環境事業に5年間渡りご支援を続けることに対して、たいへん感銘を受けております。エコカード基金会員の皆さまに感謝の気持ちを表します。


松村理事長より
昨年、エコカード基金の理事長に就任致しました。中国・西安を訪問させて頂き、大変嬉しく思います。本日、西北大学生命科学学院におきまして、秦嶺山脈の植林プロジェクトの報告会を開催頂き、李保国先生から素晴らしい活動報告をいただき、大変感銘を受けました。
これは、李先生をはじめ、学生及びご在席の皆様のサポートがあったこその結果です。改めて西北大学および植林に参加して頂いている学生、現地の農家の皆さまの強い熱意に感謝申し上げます。コスモ石油およびエコカード基金代表として、この5年間の皆さまの活動に対して、改めて感謝申し上げます。

      
     ※松村理事長、ご挨拶の様子 (西北大学に於いて)    

9日、秦嶺山脈の植林現場へ
当日は、陝西省にしては珍しく前日からの雨の中、ホテルを車で出発、片道約3時間の雨が上がることを願いながらの移動です。照る照る坊主を昨夜、作ったのですが・・・日本風では中国の空には効き目が無い様です(涙)

     
    
現在、植林現場である秦嶺山脈は、中国政府の保護区となっています。保護区の入口はゲートがあり公安の人が、人・車の出入りをチェックしていました。保護区内の住民以外は当局の許可証がないと入山できません。ちょっと!緊張しました。

       
      ※保護区の入口ゲート     

保護区からの植林現場までの車窓は、先に行くにつれ景色が一段と綺麗になっていくのがよくわかります。雨のせいか?まるで水墨画のようにな秦嶺山脈の山々が幻想的です。
時々、民家を見る事は有りますが、家と家の間隔がとても離れているので、秘境の一軒屋と言った風情で都会の喧騒を忘れます。
       
      

      

       

保護区ゲートより悪路を約1時間強、植林現場に到着です。雨足は麓より強くなり足元があまり良くありません。

本年度の植林現場へ
こんな山奥まで廃棄道路があることに、ビックリです!
植林用の樹木は、松・柳・ポプラ等で、もともと地元に生育している樹木で、高さは2m以上(雑草が1.5m近くになるため、それより低いと枯れてしまいます)のものを植林します。樹木は植林する場所より標高の高いところの樹木と、低い場所の樹木を交互に植えます。低いところの樹木だけでは活着率が悪いそうです。

植林方法は、廃棄道路幅6〜8mに10〜20mおきに植林する場所、植林しない場所と交互に植林を行います。植林する10〜20m中には2m間隔で行います。

         
       ※雨が強く植林作業ができず、2009年4月に撮影した植林後の様子  

昨年までの活着率(注)は90%強と、驚異的な数字です。理由を伺うと、植林場所については、地元の農家に維持管路を委託しているそうです。

 注)活着率:移植・植林などした植物が、根ずいて成長することのできた割合。

下記の写真のように、植林後の樹木に沢から水を汲ん出来て、水を与えているのです。これが、驚異の活着率の要因です。
地元の農家の皆さま、本当にありがとうございます。謝謝!!(シエシエ!) 日本語で、ありがとう!

       
       ※谷間の沢より樹木用の水を、くみ上げている様子(2009年4月撮影)

足元の悪い中、カッパに傘をさしながら、登山をすること約30分!2010年4月植林現場に到着。植林活動内容を視察をしました。雨が多いためか?植林した樹木は、とても元気でした。こんなに傾斜のある斜面での作業は大変でしたでしょう!と、思いをはせたしだいです。
ちなみに、この地方で、この時期こんなに雨が降ることは大変に珍しいと言うことです。

一段と雨足がひどくなり、本日植林予定の場所まで行く事は出来ませんでした。
松村理事長から、「残念!」の一言。私は思わず天を仰ぎました(涙)、でも下山を決定する事も大きな勇気だと思いました。

レポーター:事務局(大谷)

活動概要(シンレイ山脈 森林・生態系回復)

絶滅危惧種のキンシコウやジャイアントパンダなど、希少動物の宝庫である秦嶺山脈で森の生物多様性の回復をめざしています。野生動物の移動を妨げていた林道への植林と、動植物の生態研究が主な活動です。

支援開始:2005年度〜
プロジェクトパートナー:西北大学生命科学学院

詳細は、コスモ石油エコカード基金HPをご覧ください↓
http://www.cosmo-oil.co.jp/kankyo/eco/pro_fr.html (PCサイトへリンクします)

           シンレイ_金絲猴.jpg

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