コスモ石油エコカード基金は、コスモ・ザ・カード・オーパス「エコ」、コスモ・ザ・カード・ハウス「エコ」のお客様から毎年お預かりする500円とコスモ石油グループからの寄付金を、環境保全活動を行うNPOなどに寄付することで、その活動をサポートしています。

シルクロード緑化 現地視察(2010/10/24-26)

《はじめに》


今回は中国「シルクロード緑化プロジェクト」で進めている植林活動を視察してまいりましたのでご報告します。

甘粛省といってピンとくる方はそう多くないかもしれませんが、敦煌といえば途端にイメージが湧いてくるのではないでしょうか。

そう、甘粛省は北部に敦煌を擁しシルクロード沿いに南北に延びる中国内陸部の省で(東隣の陝西省には唐王朝の都長安=現西安があります)、同省含めた周辺一帯に広がる黄土高原では近年急速に砂漠化が進行しています。

           

           


基金では2002年以降、NPO法人「2050」がプロジェクトパートナーとなり、植林活動を通じた黄土高原の砂漠化防止と村民の生活水準向上実現を目指して取り組んでまいりました。

今回わたくしは「2050」がボランティアを募って催行した7泊8日(10月24日〜31日)の植林企画に三日間同行し現地活動状況を視察することにしました。

植林ボランティアはわたくし含め日本側から計6名が参加しました。


《10月24日;甘粛省蘭州入り》


一日目。成田から北京経由で夜遅く甘粛省蘭州空港着。

空港では、緑化プロジェクトに携わる中央・地方政府の橋渡し役を務める「中国人口福利基金会」担当官と合流。

機内を出た瞬間かなり冷え込んいると感じましたが、案の定、窓の外はかなりの勢いで雪が舞っていました。

長年プロジェクトに携わっている「2050」北谷代表も、通常この時期は乾季で雪はおろか雨も滅多に降らないとのこと。

空港から市内まで70劼瞭暫罅降り止む気配のない雪を見やりながら明日以降の植林活動に支障を来さなければとの思いがよぎりました。


《10月25日;初日の植林活動は悪天候により已む無く中止》


二日目。朝8時半、植林活動の拠点である定西市通渭(トンウエイ)県を目指して蘭州を後にしました。

目的地は蘭州から南東に約300辧高速道路を利用して昼前には現地に入る予定でしたが、この日は勝手が全く違っていました。

昨晩の降雪と今朝の冷え込みで凍結した高速道路は事故が多発してしまい、料金所を通ったものの程なく通行止めとなり再び下道を走ることに。

更に下道も車同士の衝突や横転事故が方々で発生したために大渋滞。

           

           

           

結局車に揺られること6時間後の午後2時半にようやく通渭県に到着しました。


           


その後北風が強くなり再び雪が舞い始める悪天候となり回復の兆しが見られないことから、午後に計画していた植林活動は中止との判断に至りました。

私を含め関係者一同、明日以降の天候回復を祈るばかりでした。



《10月26日;植林活動遂行》


三日目。冷え込んだものの雪は止んでおり植林活動は実施の運びとなりました。

しかしながら、朝段階でも寒さの影響が強く残っていて高速道路と幹線道路は依然通行止め状態とのこと。

そのため、道路事情の影響を最小限に抑えられるよう、植林場所を当初予定していた遠方地から急遽通渭県近郊の平襄(ピンシャン)鎮に変更することになりました。

植林する苗木はサジーと呼ばれる植物です。

           


この植物は乾燥と寒暖差に強いことに加え、果実はビタミンを豊富に含み健康飲料や医薬品にも使われることから、植林活動の成果が砂漠化防止と栽培する農民の所得増・生活向上につながるのです。

植林活動は途中昼食を挟んで夕方まで行われました。

実質初日となったこの日の植林活動は、地元農民の方々を主体に中国国内各地から複数のボランティア団体の方々が四十名強加わり(中には香港から来たという参加者もいました)、総勢百名程の大がかりなものとなりました。

「シルクロード緑化プロジェクト」は、官と民、地方と中央、自立と支援の関係が上手にいっているプロジェクトとして中国国内で広く認知されていることがよくわかりました。

また、プロジェクトの地元責任者である蘇本山(スーバンシャン)からは、当基金に対して「エコカード基金という素晴らしいパートナーを得ることで今日まで活動を続けることができ心より感謝している。」との感謝の言葉をいただきました。

植林は、雪で白くなった土をスコップで掘り起こし、苗木を植え、周囲に土を被せて足で踏み固める、この作業の繰り返しです。

             

             


実際に作業に参加してみると、ボランティア参加者の熱意にも増して、農民の方々が自分たち自身の活動であることをよく分かっていることがはっきりと伝わってきました。とにかく休まず熱心で、一列作業を終えると、更にもう一段上へと斜面をずんずんと上がっていきます。


             

             


幸い午後には天候も回復し、寒さに凍え続けることもなく無事一日遅れの植林活動を終了することができました。


             


NPO法人「2050」が募集した今回の植林活動はこの後更に二日間行われるとのことでしたが、わたくしの参加はこの日限りとなり、翌朝通渭(トンウエイ)県を後にしました。
 

《後記》


想定外の悪天候に阻まれて植林活動視察が一日限りとなってしまったのは何とも心残りではありました。

しかしながら、僅か一日の視察ではありましたが、このプロジェクトに対する関係者の方々の熱い思い、とりわけ現地で生計を営む農民の人々が主体的に植林活動に携わる姿を目の当たりにできたことは何よりの収穫だったと感じます。

生活環境・自然環境を改善したいと願う地元の人々がいて、そうした人々から厚い信頼を寄せられている基金パートナーのNPOがいらっしゃる。そしてNPOを通じて会員の皆さんからお預かりした寄付金が、感謝の気持ちを持って受け入れられ役立っていることをご報告して事務局レポートを終えさせていただきます。

レポーター:事務局長理事 庄田

「シルクロード緑化」 中国からベストパートナーとして表彰されました(2010/7)

 2002年度から活動を開始しております「シルクロード緑化」プロジェクトに対して、中国の中国緑化基金会と中国人口福利基金会から、2009年ベストパートナーとしてコスモ石油が表彰されました。

            

 9年目を迎えるこのプロジェクトへの認知と理解が現地にも広まり、今回の表彰につながりました。これまでエコカード基金を支えていただきましたエコカード会員に皆さまに心から感謝申し上げます。

「シルクロード緑化」現地視察(2010/7/6〜9)

「内モンゴル」を後にした私は、次なる視察地である「シルクロード緑化」プロジェクトが行われている、甘粛省の通渭(トンウェイ)に向かいました。      ⇒⇒⇒「内モンゴル」での視察の様子はこちら

この地域は黄土高原と呼ばれており、同じ沙漠と言っても内モンゴルとはまた様子が違います。
山脈が長年の伐採により、いわゆる「禿げ山」となり、地滑りや黄砂を引き起こしているという事です。
われわれの活動は、この地にも同じくサジーを植林し、緑化する事で環境問題を改善するると共に、地元の農民の生活の向上を図っていこうというものです。

         

       

まず初日、蘭州空港に降り立った私は、NPO2050の北谷理事長ご夫妻と合流し、空港近くの中川にある苗木基地を訪れました。
この基地の規模は広大で、約600万本の苗木を育てています。われわれのプロジェクト先の植林場所(通渭)に今年は、10〜12万本の植林をする予定です。

       

       

苗木の育成には地元農民の人々を何十人も雇い、約3年間この基地で苗木をある程度の大きさに育てた後に、ここから約300km〜400km離れた通渭県の山に本格的に植林をしていくというものです。

現在も苗木の育成は順調ですが、今年はコスモ石油が提供しているALA入り肥料を使い、この基地で育てる苗木を更に強固なものにして、植林後の活着率を上げていこうと考えています。
現在ALA入り肥料の効果を比較実験中であり、その結果が楽しみだと、現地総責任者のスーさん(写真:2人目の男性)がおっしゃっていました。

       

       

苗木基地での成果に満足したわれわれは、この日の夜、省や市の政府関係者とミーティングを行い、われわれのプロジェクトの目的を再確認すると共に、今後の計画について夜遅くまで意見交換を行いました。
途中政府関係者の口から、何度もエコカード基金支援には心から感謝しているとの発言があり、われわれの活動が中国の人々に十分理解され、また評価されていることを確認いたしました。


一夜明け翌日の早朝、われわれはいよいよ植林現場である通渭へと向かいました。
約300km離れた通渭へは高速道路を使い、車で移動をしました。
道路は良く整備されており、中国の経済発展の一部を垣間見る思いがしました。

われわれはその日の午後を含め、3日間にわたり通渭において5地区(約10ヶ所)の植林現場を視察し、いずれの地区においても植林後順調にサジーが育っている事を確認し関係者と共に喜びました。(活着率は最低でも70%以上でした)

       

       

途中われわれは地元農民の家を訪ね、その収入や生活ぶりについてお聞きしました。農民のお話では、その村の全ての農家では、夫は都市部に出稼ぎに行き、女性が家を守り、農業を続ける生活をしているとの事でした。
このような状況においても、一家族当たりの平均年収は15万円程度であり、厳しい現実を知りました。

       

       

われわれは、農民の人々の手を借りてこの地域にサジーを植林する事で、環境を改善すると共に、そこからの収入が少しでも地元農民の方々の生活の支えになるように、この活動を続けていることを伝え、活動の目的を知ってもらう事が出来ました。

中国の農民たちは貧しいながらもはるばる日本から来たお客さんのために、精一杯の歓待をしてくれます。この日も彼らにとっては高価であろうスイカをわざわざ買ってくれ、地元独特の蒸しパンのようなものと一緒に出してくれて、食べろ食べとと一生懸命に勧めてくれました。私はその時のスイカの甘さが、格別のものに 感じました。

われわれは最後日に蘭州市内に戻り、初日とは別の政府関係者も交え、再び活動についての意見交換を行いました。

中国では何かの活動を行う際には、中央政府、省、市、県レベルの理解と協力が必要となります。
われわれは今回の訪問で多くの関係者の方々とお会いし、彼らの環境に対する意識の高さと、エコカード基金への理解の深さをあらためて知り、今後われわれの活動が順調に進むことを確信いたしました。


       

日本はいろいろな問題を抱えているとはいえ、今では経済的に豊かになった事は明らかだと思います。
では一歩国外に出て、お隣の中国の事情はと言えば、今でも環境破壊が進んでおり、その修復が必要な状況です。
人々の暮らしは都市部では豊かになったとはいえ、地方に行くとまだまだ貧しく、勉強をしたくてもお金が無いため学校に行けない人、仕事をしたくても仕事が無いため職に就けない人が大勢います。

                

私は今回の活動現場の視察を通しこのような事実を、実際に自分の目で見てきた事で、エコカード基金の支援の重要性と必要性を強く感じました。

最後に、エコカード基金の会員の皆さまのご理解とご協力にあらためてお礼を申し上げると共に、今後とも温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
この事務局レポートを通して、少しでもわれわれの活動をご理解頂ければ幸いに存じます。

レポーター:事務局理事 富沢

活動概要(シルクロード緑化)

シルクロードの地、中国の黄土高原では急速に沙漠化が進んでいます。
そこで、経済的な価値があり現地の気候に合う沙棘(サジー)を、地元の農民や学生たちと植林しています。

支援開始:2002年度下期〜
プロジェクトパートナー:NPO法人2050

※詳細は、コスモ石油エコカード基金HPをご覧ください↓
 http://www.cosmo-oil.co.jp/kankyo/eco/pro_si.html (PCサイトへリンクします)

             シルクロード_9794.JPG

1

コスモ石油エコカード基金とは

カテゴリ

アーカイブス

ブログ内キーワード検索

RSSリンク

携帯からのアクセスはこちら
qrcode